w/Sammy s/arr 山崎曜
「手紙、昨日出したよ」と
電話わざわざかけてくる
おばあちゃんの次は決まって
おじいちゃんのかすれた声
必要以上に明るく 忙しさなんか装って
今起きたばかりだなんて
口が裂けても言えない
離れてるから思いやれる
なんてこともちょっぴり思う
だけど会いたいよ
今すぐに ほんとだよ
「生きていくことがなんだか難しい」なんて
無我夢中のあの頃の少女は今も悩んでます
横断歩道の途中で 不意にバッタリ出くわした
懐かしい微笑みに大騒ぎしてる午後
とうとう最後まで 彼女の名前が思い出せないままに
たわいない会話の後に 手を振って別れた
標準語で喋ってたせい?
どうも不自然な感覚
でも綺麗になってた
悔しいけど ほんとだよ
「生きていくことは変わることだ」なんて
背伸びしてたあの頃の少女は今もまだまだです
焦ってはまた繰り返す
そんな自分が嫌になるけれど
開き直るのも悪くない ほんとだよ
生きていくことは
歳をとることじゃなくて
自分に興味を持つこと
そして自分から生まれたエネルギー
無駄遣いしながら手探りしていくこと
今を生きています